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大人の発達障害(ADHD)が知っておくべき就労支援制度と私の転職エージェント活用法

 

 おっす、

 

おら佐山。

 

今日は大人の発達障害者向けの就労支援制度や、

 

私が実践した転職エージェントの活用法を紹介します。

 

健常者として闘うか、障がい者として理解を得るか。

 

うーん、難しい。

 

 

 

 

障がい者雇用制度

 

まず障害者枠での雇用というのは聞いたことあるかと思います。

 

佐「ちーす!自分障害者でーす!」

 

って状態から企業で働ける制度になります。

 

企業側も、障害者雇用率制度という法律により、全体の従業員数の2%は障害者を雇用することが義務付けられています。

 

ただし障害者枠採用は、障害者手帳を所有していることが条件です。

 

私のようにadhdと診断されていても、障害者手帳を発行されるほどでもない軽度の障害者は対象外です。

 

障害者雇用採用枠はパートや契約社員からのスタートが多いようです。

 

職場での理解を得やすいというメリットがある一方、給与が低い場合が多かったり、キャリアアップがしづらいというデメリットも存在します。

 

 

 

 

 

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ハローワークでの就労支援

①まずは相談

 

健常者もそうなのですが、大人の発達障害者こそ迷ったらまずはハローワークへ!

 

障害者専門の就職窓口(職員)が存在します。

 

対象者は下記の通りです。

 

障害があるため(身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、高次脳機能障害、難病など)長期にわたり、 職業生活に相当の制限を受け、または職業生活を営むことが著しく困難な方が支援の対象です。手帳の 有無は問いません。

身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方はご持参ください。なお、相談の内容 によっては、主治医の診断書、意見書(ハローワークの書式)の提出をお願いする場合があります。

 

ハローワークHPより抜粋

 

 

 

障害の専門知識をもった職員が、求人の紹介はもちろん、就職に関する相談や、生活面からサポートする「障害者就業・生活支援センター」・地域障害者職業センターに よる適正職業評価・診断(無料)の案内など、

 

 

大人の発達障害の就労支援に関する情報をそれぞれの現状に対して提供してくれます。

 

 

医師がADHDの説明の際、同行した私の父にこう言いました。

 

 

「お父様から見たら、こんな不注意誰にでもあると思うかもしれません。しかし私は、同じ障害を持つ人から思いすごしの人まで何十人と接してきました。私にはその経験と専門知識からものさしが出来ています。そのものさしをかざせば、息子様の不注意の症状はやはり異常と言えるのです」

 

 

発達障害者が集まるところには、情報の蓄積によってより細かいメモリが刻まれたものさしが出来上がるのです。

 

 

私たちはハローワークの職員の専門知識だけを求めるのではない。

 

 

専門知識を基に、自分の障害特性や能力を他の発達障害者の事例と比較してもらうことで、より自分を理解できるのではないでしょうか。

 

 ②若年コミュニケーション能力要支援者就職プログラム

 

若年コミュニケーション能力用支援者就職プログラムとは、若年者の就職支援機関と、障害者の就労支援機関が連携することで、要支援者の幅広いニーズに合わせた適切な支援・相談を実現する体制です。

 

 

対象者

若年求職者 (34歳以下)

●コミュニケーション能力や対人関係に 困難を抱えている者

●不採用が連続している者

●短期間で離転職を繰り返す者

●発達障害の診断を有する者あるいは 疑いのある者

 

【平成25年度実績】 ○新規対象者数:3,329件 ○就職率:59.4%

 

 

 

ハローワークの一般相談窓口に配置されている就職ナビゲーターとの面談によって、まずは障害者専門の就労支援を受けるか、若年者の就職支援を受けるかを選択しなければなりません。

 

障害者専門の就労支援を選択した方は、適切な専門支援機関へ誘導され、

 

それ以外は就職支援ナビゲーターによる就職個別支援を受ける事になります。

 

個別支援を経て、障害者専門の就労支援を再度希望することも可能です。

 

 

 

<主に誘導される障害者専門の支援機関>

・ハローワークの専門援助部門

・地域障害者職業センター

・障害者就業・生活支援センター

・発達障害者支援センター

                 など

 

 

 

<ナビゲーターによる就職個別支援の主な内容>

・カウンセリング

・面接同行

・対人技能トレーニング

・求人開拓

・事業所見学

 

 

障害者として理解を得るか、健常者の仮面をつけて闘うか、専門スタッフや家族とじっくり相談し、最終的に自分で決断すべきです。

 

大人の発達障害(ADHD)の私が、知らぬ間にかぶり続けていた健常者の仮面が、

 

どのように仕事に影響を与えたか、

 

 

sayamakun.hatenablog.com

 

 

sayamakun.hatenablog.com

 

などの記事を参考にしてください。

 

 

転職エージェントを活用する

 

健常者として闘う覚悟を決めた方は、ハローワークと併用して転職エージェントのサービスも受けることをおススメします。

 

転職エージェントも、無料でスタッフと面談可能で求人案内だけでなく、

 

今後のキャリアについての相談や、企業のより詳しい情報提供・面接対策までサポートしてくれます。

 

正直ハローワークの求人は掲載無料なためブラック企業などの求人も多く、

 

求人票の見極めも大変です。

 

なので、まずは今後のキャリアの相談に焦点を絞り、

 

障害者の就労支援のプロであるハローワーク、

 

健常者の就職支援のプロである転職エージェント、

 

この二つのものさしをかざしてもらいましょう。

 

 

ちなみに私が活用した転職エージェント活用法ですが、

 

まずリクナビエージェントやマイナビエージェント、

 

DODAやパソナ、アデコなどにひたすら無料登録をします。

 

そして3社ほどエージェントに面談してもらったのですが、

 

 

そこでまず悩んだのが、発達障害を転職エージェントにカミングアウトしていいものなのかどうかです。

 

発達障害者を健常者として企業に送り込むのは転職エージェントからしてもリスクあるよな…サービス受けられなくなったりしないかな…

 

 

今でも正直そのリスクについてはよく分かっていません笑

 

なので、退職理由はこう答えました。

 

リクナビエージェント時

佐「技術職でのキャリアアップは望んでなくて…」

 

マイナビエージェント時

「技術職でのキャリアアップは望んでなくて…」

 

DODA時

佐「実はADHDが発覚して、仕事も全然上手くいかず居場所無くなって辞めましたわはははは!」

 

とりあえず求人数が多い最大手の2社ではカミングアウトせずに、

 

それ以外の転職エージェントでは正直に伝えてみました。

 

丁寧に対応して貰えたのであまり問題は無さそうです!

 

 

少しでも大人の発達障害者の方々が就職して自立出来ることを私も願っています。

 

 

 

自立支援制度

 

最後に、就労に関する支援ではありませんが、医療費の支援である自立支援制度も簡単に紹介させていただきます。

 

自立支援制度とは、精神疾患や発達障害により継続的に通院を余儀なくされている人たちの医療費を、その当事者の所得に応じた医療費月額上限を定めることで支援する制度です。

 

私もこの制度を申請して現在月5000円以上の医療費(薬・診察など)はかからないようになっています。

 

 

①対象者

統合失調症
うつ病や躁うつ病
不安障害などの神経症、パニック障害
各種の依存症
PTSD
知的障害、発達障害
各種のパーソナリティ障害
てんかん
その他の精神科の病気・障害

 

②所得に応じた上限額

 

 

・ 生活保護世帯の方なら、0円

 

・ 市町村民税非課税世帯で障害基礎年金2級(月6.6万円)のみ受給程

 度の収入の方なら、2,500円まで

 

・ 市町村民税非課税世帯の方なら、5,000円まで

 

・ 市町村民税課税で市町村民税額(所得割)が2万円未満の世帯の方

 なら、5,000円まで

 

 ・ 市町村民税額(所得割)が2万円以上20万円未満の世帯の方なら、

 10,000円まで

 


 ・ 市町村民税額(所得割)が20万円以上の世帯の方なら、

  20,000円まで(経過措置)

 

厚生労働省のHPより抜粋

 

 但し、申請には各区役所で通院している病院の医師に診断書を発行してもらい、

それを基に審査が行われるのでご注意ください。

 

それではまた。

 

 

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追記:2016年12月5日、「自立支援制度」の項目を追加・更新しました