ちょっとおかしな生きかた

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大人の発達障害(ADHD)の症状で仮免試験3回落ちた話

 

おっす、

 

おら佐山。

 

 

今回は、大人の発達障害ADHD)の不注意や注意力分散などの症状が、

車の運転(免許取得)にどのように影響するかを実体験から紹介します。

 

 

学科教習(座学)は先延ばしがーとかなんとかありますが、やりゃあ出来ます。

 

 

なので今回は技能教習に焦点を絞ります。果汁100㌫です。

 

 

 

そして最初に個人的見解を伝えておくと、ADHDは運転向いてない!笑

 

 

 

 

 

 

運転中にADHDの症状(不注意・集中力分散)で苦戦した点

 

ADHDの影響もあり技能教習で私が主に苦戦したポイントが下記の通りです。

  • アチェンジとクラッチの概念
  • 各行為の際に必要な動作の多さ
  • 予期せぬ事態への対処
  • 先延ばしにして運転間隔を空ける
  • 技能試験の1発勝負のプレッシャー

 

 

 

 

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まず普通自動車の場合マニュアル(レバーをガチャガチャするやつ)と、

オートマ限定(多分皆が見慣れてるレバーのやつ)を選びます。

 

私は2016年4月に入校したため、その時点ではまだ大人の発達障害ADHD)という

自覚も無く、とりあえずマニュアル車にしました。

 

 

技能教習は仮免試験までに最短で15回受講し(第一段階)、仮免合格後は最短19回受講(第二段階)します。期限は入校から9ヶ月以内と法律で定められています。

 

 

その1回の教習で修得レベルが不十分と見なされればもう一度次回補講(私の場合補講一回につき別途3000円くらい)が必要となります。

 

 

それとは別に技能試験は落ちると次の試験までに一度補講を受けるのが必須です。

 

私は教習補講3回、仮免補講3回受けました。(別途費用2万くらい)

 

仮免合格までは教習所内のコースで受講します。

 

 

合格後は路上に出て実際に運転し、私は9月現在で第2段階の5回目くらいです。

 

 

 

 

 まずなぜマニュアル車を選んだかですが、

 

だってそういう風潮がさ…

 

 

 

風潮「男のくせに、オートマ限定の免許を取ろうとしてる奴がいたんですよ~」

 

ポコ「な~にぃ!?やっちまったなぁああ!!!」

 

 

 

風潮「男は黙って!」

ポコ「マニュアル!」

 

 

風潮「男は黙って!」

ポコ「マニュアル!」

 

 

 

 ~三ヵ月後の診察~

 

 

佐「風潮に負けて、マニュアルにしてしまったんですよ」

 

医「やっちまったなぁ…」

 

 

まぁマニュアルでも取れないという事ではありませんが、

不注意や集中力が散漫になるADHD特有の症状を持つ人からすれば、

 

 

かなり難易度は上がるかと思います。

 

 

いざ運転席に座ってみると足元からすでにマニュアル車の洗礼でしたね。

 

アクセル「飛ばすぜ」

佐「お、これこれー!」

 

ブレーキ「よろしく」

佐「よしよし、さーいよいよだ!」

 

 

 

クラッチ「やあ」

 

佐「誰だてめえ」

 

 

 

 

踏むとこ(ペダル)が3つあるんです。

 

AT車はシンプルです。

 

踏むとこが2つ。

 

大雑把に言えばレバーは進むときは「D」に入れ、

後はアクセルペダルとブレーキペダルのさじ加減です。

 

 

マニュアル車は進むためにギアチェンジ(1~6速)を行い、そのためにクラッチを踏むのです。

 

 

例えば自転車も6段ギアとかありますよね。

 

大体の人は6段からだとこげるけど重たすぎるし最初は1段から、

スピードを出したくなったら手元をカチカチひねってギアをあげてく。

 

一気にギアを上げたり下げたりしたらチェーンが外れますが、基本は自分の好きなギアから、好きなタイミングで切り替えると思います。

 

私は常に2段くらいの状態で自転車を降りてました。

 

 

マニュアル車のギアチェンジのイメージも似ています。

 

スピードに応じてギアをレバーで変更(自転車でいう手元カチカチ)、

 

アチェンジの際はクラッチペダルを踏みながらじゃないと駄目ですよ、

 

というわけです。

 

ただ自転車と大きく違うのは、速度にあったギアに入れなければ強制的にエンジンが止まります(エンスト)。

 

クラッチの踏み離しのタイミングを間違えたり、信号などで一度止まったら必ず1速(ローギア)に入れてから進まないとエンストです。

 

場内コースは直線で一回だけ30キロまで出すため3速、それ以外は1速か2速

 

などある程度速度のパターンも決まっていますが、路上に出ると速度制限の標識を常に意識し、その制限速度を保たなければいけません。

 

これは大人のADHD患者に限らず、健常者でも慣れるまで苦戦した人は多いのではないでしょうか。

 

 

  • 各行為の際に必要な動作の多さ

例えば左折は30メートル手前でウインカーをかっちこっちと点滅させてから曲がります。

 

その際目視で二輪車や歩行者が居ないか巻き込み確認を行ってから曲がらないと注意・減点の対象になります。

 

右折はもっと厄介です。

 

まず曲がる前に真ん中の白い車線に寄る必要があり(車線変更)、真ん中に寄るためのウインカーを出します。

 

 

そして上のメインミラー・サイドミラー・目視(三点確認)を行い後方の安全を確認してから真ん中に寄せて、再度右折のためのウインカーを点滅させます。

 

右折前のウインカーは当然のことながら、

 

三点確認→車線変更のウインカー点灯

 

というように順番が前後しただけでも注意・減点されます。

  • 予期せぬ事態への対処

 

これはイメージ出来ると思いますが、場内の場合は路面状況や他の教習生の車の動きなどの交通状況ですかね。

 

慣れない内は前の車が詰まると、

佐「あ、あ、ギアチェンジしなきゃエンストする。いやでもそこまでは必要ないかもあ、あ、」

 

てんぱります。

 

 

路上へ出ると、歩行者の行動にも気をつけなきゃいけなかったりと当然注意すべき点は増えます。

 

 

  • 先延ばしにして運転間隔を空ける

 

ADHDの症状の1つに回避傾向・先延ばしというのがあります。

 

興味が無いことや、面倒なことは極端に回避してしまう傾向です。

 

私は入校当時、会社の合間(土日)に通っていました。

 

技能教習は事前予約が必要なため一応予約しますがよくキャンセルしていました。

 

 

理由①

技能だめだめだったから完璧に復習してから行きたい→やらない→キャンセル

 

理由②

せっかくの土日だしゆっくりしたい→まだまだ期限は先だ→キャンセル

 

 

 

間隔があけば誰でも前回の内容や体でつかんだ感覚を忘れます。

 

ただ健常者はその場合、目の前の運転という行為に意識の大半を集中させつつ、前回学んだことや改善点を少しずつ思い出す事にも意識を傾けるといったように、

 

心理状況によって多少の見易さの差はあれど、

優先事項の順位がある程度見えており、順位通りにそれぞれ適量適時

上手に意識を分散出来る人が多いのではないでしょうか。

 

 

一方で同じ場合、ADHDの思考や集中力の分散の症状では、

目の前の運転に四苦八苦しつつ、復習してこなかった事に対する不安や、隣の教官の顔色、明日の仕事のこと、前回教習で教えてもらった事などで頭の中がグチャグチャになります。

 

 

見えていたはずの優先事項の順位が一時的に非表示なり、無関係とまではいかない程度で、同じく一時的に順位が非表示になった幾多の2軍、3軍の事項と混ざり合い、適時適量の意識分散が困難なのです。

 

 

この非表示と混ざり合いこそが、ADHD患者がマルチタスクを異常に苦手とする本質ではないかと考えます。

 

 

一時的なので後々冷静に考えると、「簡単だったじゃん…」と思うような失敗が幾つもあります。

 

まあ私の個人的な感覚を基にしたイメージにすぎませんが。

 

 

  • 技能試験の1発勝負のプレッシャー

 

一時的な順位の非表示と事項の混ざり合いの説明で集中力散漫の症状のしくみはイメージしていただけたかとおもいます。

 

次はその一時的な症状が起こりやすくなる場面ですね。

 

要は優先順位がその場で発生し対処する状況全般です。

 

 

①作業的なマルチタスクを強いられ優先順位が発生する場面

②精神状態の不安定さで優先順位が発生してしまう場面

 

 

 

私の教習所は土日は毎月第一日曜しか仮免試験を行わないため、

 

一度落ちたら一ヶ月待たなければなりません。

 

先延ばしなどもあって少し期限も現実味を帯びプレッシャーや焦りが強くなっていました。

 

その結果、失敗できない不安や焦りに集中が飛び、練習で1度もしなかった脱輪(一発不合格)を本番で2回したり、ミス連発でした。

 

コンサータを服用し、4回目でようやく合格しました。

 

②で言う精神の不安定さとは、不安や自信の無さ、焦り、恐怖などなど。

 

そういった感情は当然非表示と混ざり合いを起こしやすい。

そして、非表示で混ざった場合一目散に意識が集中しやすい。

 

だから、

 

事前練習やシミュレーションで自信をつけ、

精神面を安定させておく事がADHDの場合重要になります

 

 

 

まとめ ADHDの症状は運転に向いていない!

 

自分の体験をこうして振り返っても、やはりADHD傾向の人は運転に向いていない人が大半ではないかと思います。

 

一つ一つの観点だけを見ると、ADHD患者も健常者も苦戦する場面は変わらないはずです。

 

この場所ではこの障害物を意識して!ここで人が飛び出すから一旦止まって!などマリオブラザーズのゲームのようにパターン化されているものや、プレゼンテーションのように事前準備でじっくり整理できる事は同じくらい対応するはずです。

 

ただ、車の運転は常に想定外を意識し、優先順位の発生と対処の繰り返しです。

 

免許を取ること自体は法律でも禁止されていないので、時間やお金がある人は苦労しますが免許取得はしておいて損はないかと。

 

ただやはり、免許取得後もなるべく徒歩や自転車、公共の乗り物を活用するのが無難です。

 

 

最後に これから免許を取得するADHD傾向の人へ

 

とはいえ、就活や仕事など、どうしても免許と車必要になる人もいるかと思います。

 

そんな人に私の実体験から感じた注意点を参考にしてください。

 

①AT限定を選ぶ

②合宿免許も選択肢に入れる

コンサータなど薬物治療を行う

 

合宿免許は短期間で、かなり安い料金で取得可能です。

 

今回説明した先延ばしによる失敗や、補講による別途費用発生が心配な人は良いかも。

 

 

 

合宿免許の資料請求は無料なので、具体的な内容の把握はもちろん、通常の免許取得の場合との比較や、周囲との相談のしやすさも断然変わってきます。

 

交通事故は命に関わる問題です。

 

これを機に薬物治療を始めるなども視野に入れ、

 

万全の態勢で運転することを心がけましょう。

 

ADHDでも無事故で長期間運転している人も沢山いらっしゃいます。

 

 

 

 

 

私も本免許合格したら、仮免落ちたことを馬鹿にしたあの子にこう言ってやります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうだ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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